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感想・レビュー【容疑者Xの献身】堤真一の迫真の演技が見どころ

こんにちは!

最近はサブスクが浸透して、自宅で気軽に映画が観られる時代になりましたね。

しーたすについて

・Amazonプライムで年間映画50本以上

・映画館には月に1回以上

そんな僕が観た映画を備忘録として記事にしていきます。

 

今回観た映画は「容疑者Xの献身」

原作は言わずとしれたミステリー小説の大御所である東野圭吾。天才物理学者と天才数学者の頭脳戦もさることながら、人間模様が色濃く描かれた作品。

原作は知らないですし推理小説やミステリー小説もほとんど読んだことはありません。

東野圭吾さんの作品も読んだことはなかったのですが、この作品を観てみて原作を読んでみたくなりました。

 

【本記事の内容】

・「容疑者Xの献身」の感想、レビュー

・「容疑者Xの献身」から感じたこと

単なる推理物とは違います。

その裏に潜んでいる人間模様が注目のポイント。

そして何より堤真一の迫真の演技がすごい。

 

こんな人にオススメの記事

・容疑者Xの献身を観て色々考えさせられた人

・容疑者Xの献身が気になっている人(若干のネタバレあり)

スタンダード・エディション [DVD],2009

 

「容疑者Xの献身」の感想、レビュー

【容疑者Xの献身】総合評価

総合評価は★4.3となかなかの高評価です。

★4以上も83%と高いですね。

【容疑者Xの献身】総合評価

 

【容疑者Xの献身】Amazonカスタマーレビュー

参考にAmazonのカスタマーレビューをみてみましょう。

堤真一さんの演技について書いておられる方が多いですね。

【容疑者Xの献身】レビュー① 【容疑者Xの献身】レビュー② 【容疑者Xの献身】レビュー③ 【容疑者Xの献身】レビュー④ 【容疑者Xの献身】レビュー⑤

 

【容疑者Xの献身】あらすじ

天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。

彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、2人を救うため完全犯罪を企てる。

だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。

ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。

 

【容疑者Xの献身】感想

僕自身は原作を読んでいなかったんですが、映画を観て原作を読んでみたくなりました。

推理モノはトリックの完成度が最重要だと思います。

映画を観ている最中も、最後の最後までどうやってアリバイを作るための工作をしたのか検討もつきませんでした。

容疑者が天才数学者であり、そこを読み解く天才物理学者との掛け合いも面白いものがありました。

そういう意味で推理モノとしても楽しめました。

「容疑者Xの献身」という題名にもあるように、一番は容疑者の人間心理に焦点が当てられた作品だといえます。

容疑者Xを演じる堤真一の演技が素晴らしかった。

不遇な日々から人生に絶望していた天才数学者という役回りを見事に演じきっていた。

表情の一つ一つにも引き込まれました。

最後の嗚咽には鬼気迫るものがありました。

堤真一の演技がこの作品を完成させたといっても過言ではないかなと思いました。

僕にとって、ぜひオススメしたい作品の一つとなりました。

 

「容疑者Xの献身」から感じたこと

・献身的な愛について

・絶望を経験した人にとっての心情について

推理モノとしての楽しさはもちろんなんですが、人間模様が濃密に描かれているところが本作の醍醐味だと思っています。

 

献身的な愛について

堤真一演じる石神はなぜひたすら自己犠牲の献身的な愛を貫けたのか。

普通に考えれば殺人事件の共犯などどんな状況でも考えられない。

やはりそこには石神の境遇と母子に対する愛があったのだと思う。

その一途な献身的な愛には美しさすら感じる。

現実世界では見せかけの表面上の愛が多く存在している。

そんななか石神の献身的な愛に胸を打つ部分があるんじゃないだろうか。

それが例え歪んだ愛であったとしても。

 

絶望を経験した人にとっての心情について

なぜ親子にそこまで献身的な自己犠牲ができたのか。

石神が人生に絶望していた中にあって、親子がとても大きい存在になってしまったんだと思う。

不遇な境遇の中で人生に絶望しつつあり自殺を考えて石神は、何気ない親子の優しさに救われたのかな。

絶望に伏していた者にとっては、当たり前の優しさや日常が華やかに映ったのかもしれない。

何もなくなっていた石神にとって親子の存在が全てになっていったのだと思う。

 

一度0になった者の強さというのを感じました。

「人間死ぬ気になれば何でもできる」という言葉があるように、一度死の淵や絶望に立ったがゆえに何でもできるという部分があるのかもしれない。

絶望を経験した者の強みというのは、普通の人にとっては理解しがたいところがあるんですかね。

 

まとめ【巧妙なストーリーと堤真一の演技に脱帽】

巧妙なトリックに完全にやられました。

最後の種明かしで「ああ、そういうことか」と唸らされました。

それだけでも優れた作品であるといえる。

そこに背景の人間模様や人間心理、堤真一の迫真の演技が加わって、この映画を名作たるものにしているといえる。

2時間があっという間に感じられました。

推理モノはゲームの「かまいたちの夜」ぐらいしか経験していない僕ですが、改めて推理小説を一度どっぷり読んでみたいと思った次第です笑

それでは、また!

スタンダード・エディション [DVD],2009