このような疑問を解決する記事となっています。
・当たり前のように学校教育を終えて就職した
・いざ働き始めると思っていたのと何か違う
・この仕事を続けていいんだろうか?
はたまたこんな人もいるでしょう。
・仕事ってお金を得るために我慢をしないといけないの?
・好きなことや得意なことを仕事にするのってどうなの?
・自分に向いている仕事ってなんだろう?
先日、池上彰さんの著書「なぜ僕らは働くのか」を読んで、自分なりに色々感じた点もあったので整理したいと思います。
仕事や働くことについて、悩んでいる人の参考になれば嬉しいです。
気になった方はぜひ、読んでいただければと思います。
働く意味ってなんだろう?【仕事は誰かの役に立つこと】
先日このようなツイートをしました。
仕事って一見誰の役に立っているかわからないことでも、必ずどこかで誰かの役に立っている。
一杯のラーメンにでさえ、店主だけじゃなく、農家・畜産業・配送業・工場と無数の人が関わっている。
お金を払うのは「ありがとう」の意思表示。
当たり前に目を向けて感謝して生きていかないといけない。— しーたす@健康で豊かな人生を (@generalist_pt) July 7, 2020
世の中は色んな人の仕事で回っている。
そんな当たり前に目をむけると見えてくるものがあるんじゃないかな。
どんな仕事でも誰かの役に立っている
世の中には誰かの役に立っているのが、目に見えて分かりやすいものと分かりにくいものがあります。
商品やサービスがお客に届く間近にいる人は、誰かの役に立っていることを実感しやすい。
【役に立っていることが実感しやすい職業例】
・医師や看護師や理学療法士などの医療職
・学校の先生
・ラーメン屋の店主
【役に立っていることが実感しにくい職業例】
・工場内作業員
・梱包作業員
・事務作業員
ここで何が違うかと言うと、商品やサービスを受け取る相手が目の前にいるかどうか。
目の前にお客さんがいる人は、お客さんの喜ぶ顔をみることができ、自分の仕事が役立っている実感を得やすい。
一方で、商品やサービスが客にいくまでには、色んな人が関わっています。
その間にいる人達は、最終の商品やサービスがいきつくお客と顔を合わせることがないため、役立っている実感が得にくいのだと思います。
役に立っている仕事の対価がお金
仕事とお金にはどのような関係があるでしょうか。
端的にいえば「役に立っている対価がお金」です。
お金を払うのは「ありがとう」の意思表示だといえます。
客が払ったお金は、巡り巡って商品やサービスを提供するために関わった全ての人に届きます。
一方、役に立っているはずだけどお金に反映されない仕事あります。
先日このようなツイートをしました。
内閣府が2011年に発表した試算によると専業主婦の家事労働は年収304万円にあたるということでした。
専業主婦は評価されにくい大変な仕事の一つ。
育児や家事と大変だけど、実際にはお金はもらえない。
家事の価値を理解したうえで、家庭内の役割を考えるのが大事ですね。— しーたす@健康で豊かな人生を (@generalist_pt) July 7, 2020
家事や育児もお金を得られるわけではないけど、家族みんなの役に立っている。
家事や育児に勤しむ専業主婦の妻がいるから、夫はその分安心して仕事をできます。
当たり前のようで当たり前でないことにこそ、感謝しないといけませんね。
世の中の当たり前はすべて誰かの仕事で成り立っている
この数十年で人類は過去経験したことのない豊かな生活を送れるようになりました。
一昔前まで餓死・飢饉・戦争が身近にあったのも、遠い昔になっているかもしれません。
先日このようなツイートをしました。
この時代の日本に生まれてこれただけで、宝くじの1等に当たる以上の幸運。
永らく人類は感染・飢饉・戦争の三大リスクと戦ってきたが、ついには克服した。
ペストでは14世紀の中国人の半分が亡くなったとも言われてる。
withコ□ナという言葉も出てきて、ついには人類は感染とも共存するようになった。— しーたす@健康で豊かな人生を (@generalist_pt) July 5, 2020
世の中のありとあらゆる当たり前は誰かの仕事があるから存在しています。
・快適な家に住めるのは大工さんのおかげ
・便利なパソコンを使えるのは研究者や技術者のおかげ
・美味しい食事ができるのは農家や畜産業や料理人がいるから
お金を払えば、色んな人が仕事をして作った商品やサービスを受けられます。
一昔前の自給自足をしていた人類だったら、こうはいきません。
・自分で木材をとってきて家を建てる
・水をくんできて、自分で火をおこす
・自分で農作物を育て、狩りをする
人類の長い歴史において、数十年〜数百年前まではこれが当たり前だったんです。
今の現代で、当たり前が当たり前にあるのは、世の中の色んな人の仕事があるおかげですね。
世界中が仕事でつながっている
一昔前は目に見える範囲でしかつながりがなかったかもしれません。
でも今はネットもあり世界中がつながっています。
あなたが使っている商品やサービスは、外国で作られたものだったりします。
逆にあなたがしている仕事が、世界中の誰かの役に立っているかもしれません。
自分に合った働き方を見つけるためには
ワークライフバランスを大切にして働く
ワーク・ライフ・バランス( work–life balance)とは、「仕事と生活の調和」と訳され、「国民一人ひとりがやりがいや充実感を持ちながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる」ことを指す。
24時間をどう割り振るのか。
自分がもっとも働きやすい・生きやすいバランスは?
・生活(睡眠・食事・家事・育児など)
・仕事(通勤や残業)
・趣味
・家族との時間
・人付き合い
仕事と生活のちょうどいいバランスは個人によって異なり、そのバランスを自分の価値観に合った形にコントロールしていくことが何よりも大事です。
出産・結婚・死別・病気・転勤などライフイベントによっても大きく変わります。
みんなが同じように働く必要はない。
自分らしく無理なく働くこと、そして幸せを感じられるように暮らしていくことが大切なのです。
得意なことや好きなことを仕事に
確かに好きなことを仕事にしてる人はそう多くはないかもしれません。
野球が好きだからみんな野球選手になれるわけじゃない。
でも好きな野球に関係する仕事なら他にいくらでもあります。
・トレーナーとして野球選手のトレーニングに関わる
・理学療法士として野球選手のリハビリに関わる
・医師として野球選手の手術をする
・新聞記者として野球選手の記事を書く
・スポーツメーカーで野球選手の道具を作る
こう考えてみると、好きから繋がる仕事も案外多いと思いませんか。
あとは得意なことを仕事にするというのもひとつです。
物を作るのが得意だったらハンドメイドを作ってもいい。
文章が得意だったらウェブライターにもなれる。
・自分が得意なことを活かして人の役に立つ。
・自分の性格的に向いていることを活かして社会に貢献する。
それが仕事の本質です。
お金だけが仕事の目的ではない【幸福な働き方とは】
仕事の一番の目的は、「お金を得ること」であることは間違いないでしょう。
ボランティアではないし、生きていくためにお金は必要不可欠ですから。
ただ、仕事をするのがお金のためだけになっている人は要注意です。
以下は、年収と幸福感を示すグラフです。
年収が2倍になるから幸福感が2倍になるわけではありません。
年収400〜600万円と年収800〜1000万円を比べても、ほとんど幸福度は横ばいに近い微増であることがわかります。
お金を得るために全てを犠牲にして、幸福感を下げてしまうような働き方をしているとすれば、本末転倒ですね。
では、人の幸福感はどんな要素が影響するんでしょうか。
以下は、幸福感を判断するときに重視されることを示したグラフです。
お金と同じぐらい重視されているものとして、健康状況と家族関係があることがわかりますね。
もちろんその他も色々あります。
お金だけが仕事を選ぶ判断基準とならないように注意して、バランスを考えて選択していかないといけませんね。
人生100年時代を生き抜く働き方
人生100年時代を迎えつつある超高齢化社会の日本。
今までのように65歳で定年を迎えて、あとは余生をのんびりという過ごし方ではなくなります。
残りの30年以上仕事をせずに暮らしていては、お金はなくなるし人生の充足感も少なくなるでしょう。
これからは65歳以上でも健康で働ける人は、働き続ける世の中にシフトしていきそうですね。
AIに奪われる仕事と奪われない仕事
車の自動運転技術はほぼ実用化できるレベルにあるようです。
AIの進歩は著しくて、計算や単純作業などは人間より機械の方が優秀です。
このような技術進歩のニュースから、AIに仕事が奪われるという悲観的な見方をされることが多い。
でも、AIがそういう仕事を担ってくれるおかげで、それ以外の仕事をより生産的に行えるようになります。
数十年後には今ある仕事の中でなくなっている仕事もあるでしょう。
一方で、絶対になくならないような仕事はあります。
それは、コミュニケーションや創造性を求められる仕事だと考えられています。
終身雇用の時代は終わりを迎えました。
これからの時代、求められる仕事へシフトしていくことが必要になりそうですね。
まとめ【なぜ僕らは働くのかに疑問をなげかけてくれる】
「なぜ僕らは働くのか」
多くの人にとって仕事は、人生の時間の1/3〜1/4近くを占めることになるでしょう。
世の中の人にとって永遠の課題かもしれません。
改めて、自分が働く意味や自分の仕事について、振り返って考えてみるのはいいかもしれません。
小学生〜高校生向けに書かれた本とのことで、かなり分かりやすく書かれています。
ですが、簡単なだけじゃなくて深くて考えさせられることも多い本です。
子供がいる方はぜひ子供と一緒に読んで語り合ってみるのもいいんじゃないでしょうか。
社会人の大人であっても、働く意味や仕事について、悩むことがあったら読んでもらいたい本です。
それでは、また!