でもどんな本なんだろう?
何で勧めてきたのかな?
このような疑問にお答えします。
「ユダヤ人大富豪の教え」を読んでみました。
ちょっと感じたところがあったので、念のため調べてみました。
どうやらアムウェイなどのネットワークビジネスの勧誘で使われているケースもあるようです。
僕自身は読んでみて、分かりやすいし内容的にはいい本だと思いました。
ただその内容ゆえ、勧誘に使われやすいのかなと感じましたね。
学びになるところもあったので、整理してお伝えできればと思います。
・大まかなあらすじ
・ネットワークビジネスに使われやすい要因について
・僕自身の学びに感じたところについて
あらすじ【メンターから教えを学ぶ会話形式の本】
会話形式のストーリー仕立てで、ある青年(本田健)がメンター(ユダヤ人大富豪)から教えを受けて学んでいく流れで続きます。
そのため内容自体は読みやすくなっていて、時間はかからずスラスラ読めます。
3時間もあれば読めるんじゃないかなと思います。
お金やビジネスの考え方や、幸せな金持ちになるための考え方などが書かれた自己啓発系の内容です。
具体的なノウハウ系ではなく、「こういう考えを持っているとお金持ちになれる」みたいなポジショントーク的なところは否めないですね。
ただベストセラーになっているだけあって、本を読んだあとは気持ちや考え方などに影響を与えるパワーを持っている本です。
ネットワークビジネスの勧誘に使われていることもあるので注意
僕自身ネットワークビジネスに何度か勧誘を受けたこともあるので、何となく似通った思考を感じた本という印象を持ちました。
そのときの経験談については下記に貼っておきます。
「金持ち父さん貧乏父さん」がネットワークビジネス(MLMやマルチ商法)の勧誘に使われやすいのは有名です。
「ユダヤ人大富豪の教え」もそれに近いところは感じましたね。
ネットワークビジネスで一番有名なのは「アムウェイ」ですよね。
この本を勧められたら少しネットワークビジネスの勧誘かもしれないという注意はしておいてもいいかもしれないですね。
いい本ではあるけど、内容的にネットワークビジネスの勧誘に使われやすい要素があると感じたので、深堀りしてみますね。
メンターとの出会いが人生を変えるというストーリー
ネットワークビジネスでは、メンター(師匠的な存在)との出会いで変わったみたいなストーリーがよく語られます。
「ユダヤ人大富豪の教え」自体が、そのようなストーリー仕立てなので、勧誘者にとっては参考書として使いやすいんじゃないかなと思います。
セールスやマーケティングの実例がマルチ商法っぽい
本の中でユダヤ人大富豪は青年にセールスの課題を出します。
・1000人にサインをしてもらう
・1000人に電球を売る
その中で、人には300人程度の知り合いがいて、その300人にもさらに300人の知り合いがいる。
だから、300×300で9万人と間接的につながっているみたいな話がでてきます。
つまり口コミを使えば、潜在的な顧客がそれだけいるという理屈ですね。
口コミを利用したマーケティングであるネットワークビジネス(MLM、マルチ商法)に似通っているなと感じる考え方だなという印象を受けました。
自由に好きなことをして生きていくという考え方
本書では、自由人と不自由人という分類がでてきます。
不自由人:会社員、自営業、医師や弁護士など
自由人:MLMで成功した人、株や不動産所得を受け取る人、ビジネスオーナー
そのうえで、好きなことを仕事にすることの大切さが書かれています。
こうなると、ネットワークビジネスの謳い文句に近い感じがしてきますね・・・
「ユダヤ人大富豪の教え」からの学び
思考が人生を形づくり現実のものとなる
人間には1日に数万個の思考が浮かんでいるともいわれます。
どのような思考をしているかが大事であり、考えていることが人生で現実のものとなるということです。
つまり、今のあなたは思考が作っているといえます。
ついついネガティブな思考に陥ったりすることもありますよね。
よく一緒にいる人の思考の影響も受けたりします。
ネガティブな思考にとらわれて、ネガティブな人生を歩みたくないですよね。
『自分の望む現実に意識をフォーカスすること』
思考や意識を自分の望むことに向けていきたいですね。
話す言葉や態度に注意すること
何気なく普段、汚い言葉、ネガティブな言葉、暴力的な言葉を使っていませんか?
悪い言葉が、悪い人を寄せ集め、悪い運命へと導いていきます。
ネガティブはネガティブを引き寄せます。
どうせなら、ポジティブな言葉や気持ちのいい言葉を使っていきたいですね。
ほとんどの人は、自分より偉い人にはへりくだり、自分より下の人には横柄になりがちです。
だからこそ、その逆の立ち振舞いや接し方をすれば一目置かれます。
これはなるほど!と思いましたね。
お金の考え方
お金を下のように定義しています。
提供したサービスの量と質=受け取る報酬額
経済価値や喜びを与えた人間が豊かになるようになっています。
お金というのは、経済価値や喜びを与えた人間への対価ということですね。
ジンクス的な話ですが、「お金を愛する人はお金に愛される」という言葉があるように、論理では説明がつかない力が働く?のかもしれません。
達成できたことと達成できなかったリストを作ってみる
今までに達成できたこととできなかったことを振り返ってリスト化してみて、見比べてみるということみたい。
【達成できたこと】
・望んだ結果が確実に手に入ってきたはず
【達成できなかったこと】
・未練があったり表面的には叶ってほしかったかも
・叶わなかった方が自分のためになっているはず
・本心では望んでいたわけではない
つまり、今の自分は望んだとおりの自分に100%なっているということ。
失敗しない目標設定の方法とは
基本的には、人は望む通りの自分になれる力をもっている。
だから、イメージと潜在意識の力を使って目標設定しようということですね。
【目標設定に失敗する原因】
・すべきことを目標にしている(すべきだと思うことほどできないもの)
・ワクワクするような目標ではないから意思の力に頼っている
・具体的なステップや期限がない
確かに、自分の頑張ったらできそうな、すべきことを目標にしがちですよね。
そういった目標って想像がつくし、明るい未来ではないからワクワクしない。
だから、モチベーションが湧かないともいえますね。
【失敗しない目標設定の方法】
・理想の状態(自分の望む人生)をイメージ
・それを考えただけでワクワクするような目標
・ステップや期間を定める
確かにやってみると、すごくワクワクしてくるし、より具体的にイメージをするほど叶いそうな気がしてくる感覚を感じられました。
したいことを目標にするということですね。
割とよさそうなので、ちょくちょく試してみようかなと思っています。
モチベーションをあげたり、目標に向かって行動するにはいい方法かもしれないですね。
まとめ【学ぶべきところはある良書だからこそ勧誘に使われやすい】
基本的には、読みやすいし学びもあるので良書ではあると思います。
ただ、「金持ち父さん貧乏父さん」と同じように、ネットワークビジネスの勧誘に使われやすい本なので、勧められたら少し警戒はしましょう。
一つの考えを盲信するのは危険です。
本を読むことで、自分以外の色んな人の思考や考えに触れるきっかけになります。
良書の中においても、一部の学びを得るというのが大切じゃないかと思います。
食わず嫌いせず、売れている本は売れている理由があるので、読んでみるのはいいんじゃないでしょうか。
それでは、また!