世間や親戚からの目は気になるけど、結婚に魅力を感じない。
このような考えを持つ方も増えてきています。
生涯未婚率は25%を越え、結婚をしない生き方はけっしてマイノリティではなくなりました。
多様なライフスタイルが認められつつあります。
もはや現代社会において、独身男性というのは大きな母集団のひとつです。
そんななか、独身を謳歌する生き方を望んでいる男性を「ソロ男」と呼び、マーケティングの観点から紐解いた本があります。
社会的な視点だけではなく、マーケティング視点から語られているところが珍しい。
「ソロ男」の特徴や生き方について、考えてみたいなと思います。
・ソロ男の特徴
・ソロ男の現実と展望
結婚しない生き方について
もう生涯未婚はマイノリティではない
上のグラフを御覧ください。
2020年時点で既に男性の生涯未婚率は25%を越えています。
4人に1人が生涯で一度も結婚をすることなく人生を終えることになります。
生涯独身はけっしてマイノリティではないことを示しています。
むしろマジョリティの中の母集団のひとつといっても言い過ぎではないでしょう。
さらに、今は3組に1組が離婚する時代でもあります。
離婚後に独り身を続ける人も含めれば、4〜5割の男性は独り身になります。
そして、今後も生涯未婚やバツイチの比率は増えていくことでしょう。
これまでは結婚することが幸せの一つのゴールだったのかもしれません。
でも今は結婚することでの不幸にもスポットが当たってきています。
結婚しても必ず幸福ではないことに気づき始めたのでしょう。
結婚することが幸せの一つの形ではないことに気づき、離婚のリスクを想定して生涯未婚を決める人も増えるでしょう。
独身は結婚できない不幸な人?
一昔前は結婚するのが当たり前の時代でした。
でも今はどうでしょう?
結婚するのが当たり前という「常識」は崩れ去ってきています。
もちろん、結婚したいけどできない人たちも存在するのは事実です。
ただ、結婚できるのにしない人が増えてきているのも真実。
結婚しないという生き方を選択できる時代
今までの日本では「結婚しない」という選択肢はありえませんでした。
それが今では「結婚しない」という選択肢も認められつつあります。
もちろん、結婚しないことで得られるメリットもあればデメリットもあります。
結婚するメリットとデメリットを天秤にかけて、自分の価値観で選べる時代になったということです。
結婚の前段階の彼女・彼氏についても同様で、作るか作らないかを選択する時代です。
彼女不要論と彼女あり・なしでのメリットやデメリットについては、下記記事で述べています。
彼女についての記事ですが、概ね結婚に関しても当てはまるところは大きいので参考になるかと思います。
結婚せず独身的生き方を望む(ソロ男)の特徴と現実
結婚しない生き方を自ら望んで選択する男性が増えてきています。
こういった人たちを「ソロ男」と荒川氏は定義されています。
そのため、結婚したいけどできない人はソロ男とは呼ばれません。
逆に結婚しているけど、ソロ男思考を持っている「隠れソロ男」もいるということです。
ソロ男は独身貴族
既婚者はお金と時間は自由にはなりません。
自分一人ではなく家族の生活も背負っているので責任が生じます。
当然自分のことより家族が優先になります。
ソロ男は自己責任のもと、全てが自由です。
自分の持っている時間やお金で何をしようが、誰からも咎められることはありません。
趣味につぎ込もうか、ダラダラしようが、仕事に勤しもうが、全てが自由です。
いわゆる独身貴族というやつですね。
ソロ男の特徴的な性格や考え方
ソロ男にはどのような特徴があるのでしょうか。
・こだわりが強い趣味や考え方
・自由であることが優先順位の上位
・健康志向であり経済的にも堅実的
結婚すると自由が奪われる可能性があります。
これは譲れないという趣味などがあり、自由であることが優先順位の上位にあるから、ソロ男を選択するのだと考えられます。
そして頼れる家族がいない分、より健康志向で経済的に堅実な側面も持ち合わせています。
ソロ男の現実
ソロ男は結婚しないということを決めています。
そのため、生涯を1人で生きていける力をつける努力をしている人がほとんどです。
アンケート結果においても、1500万円以上の貯金を持っている比率も既婚者より多いようです。
ソロ男は、時間とお金をかける部分とかけない部分がはっきりしているようです。
こだわりのある趣味にはお金も時間も糸目をつけない。
一方で、自分にとっての優先順位の低い部分には、世間体を気にせず抑えるという傾向があります。
「ソロ男」の展望と未来
ソロ男の社会的認知度はあがる
前述したように、生涯未婚率も離婚率もあがっていくのは、疑いのない事実です。
そして今後より多くの人々が、結婚しない生き方のメリットに気づき始めることでしょう。
ソロ男の社会的認知度はあがっていき、結婚しないという生き方も市民権を得ていくはずです。
ソロ男が生きやすい社会になっていく
かつてはこのような偏見は存在しました。
今後は、このようなソロ男に対する偏見はなくなっていくことでしょう。
今まではレディースデーや、女子一人旅などに焦点が当てられてきました。
今後は、世間も生涯未婚を貫く男性層にターゲットを絞り始めるはず。
ソロ男に焦点を当てたサービスが充実していくことでしょう。
よりソロ男が住みやすい社会に変わっていくことが期待されます。
そして、現代社会は変化のスピードがどんどん早くなっています。
変化が求められる時代において、身軽なソロ男は強みになるでしょう。
がんじがらめになっている既婚男性を尻目に、ソロ男は時代の波に乗っていきやすい点も追い風となりそうです。
幸せになるソロ男と不幸になるエセソロ男
間違えてはいけないのは、結婚できなかった結果やむをえず独身を貫くことになった人は「ソロ男」ではありません。
こういったエセソロ男は不幸な人生を歩む可能性があります。
自ら望んで独身生活を選んだわけじゃないから当然です。
一方で、自ら進んで独身生活を選んだソロ男は、幸福への道を歩んでいるといっていいでしょう。
この違いは、ソロ男として生きていく準備をしているかどうかです。
ソロ男は生涯独身で生きていくことを決めているので、経済的にも余暇の過ごし方も友人との付き合い方も、生涯独身を見越して構築しています。
やむをえず独身を選ばざるを得なくなった人は違います。
自らが送りたかった人生ではなかった人生を歩むことになってしまうということです。
不幸な「エセソロ男」の人生を歩むことになってしまうかもしれません。
エセソロ男を回避するためには、以下の2通りしかありません。
・ソロ男としての人生を自ら喜んで進んでいく
・結婚するための努力をして既婚となる
まとめ【自信をもってソロ男としての人生を歩もう】
今後も、生涯未婚率や離婚率は上昇していくことが予想されます。
独身に対する悪い偏見はなくなっていくはずです。
ソロ男は、社会的にも認められた生き方・ライフスタイルとなっていくことでしょう。
社会が追い風となりソロ男が生きやすい社会になっていくはず。
こだわりのある趣味を持っていたり、結婚に対する憧れや希望がない人はいます。
無理をして世間体を気にして結婚する必要はありません。
そんな人達にとっては、結婚は幸せをもたらせてくれるものではないのだから。
自信をもって我道をいくべきです。
独身を望む方にとっては、示唆を与えてくれる面白い本ですので、興味があればどうぞ。
それでは、また!