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【2020年の阪神タイガース】チーム内レギュラー争い【戦力分析】

今年は3ヶ月近く開幕が遅れる異常事態となりました。

そしてクライマックスシリーズがなくなり、今年の試合数も120試合に減りました。

これが吉と出るか、凶とでるか。

 

いつもと違う開幕を迎えることになったプロ野球だからこそ、今年は待ちに待った感が半端ないです。

阪神ファン歴21年ですが、毎年この開幕前のウキウキ感は衰えを知りません。

今年度の阪神タイガースの戦力をポジションごとにみていきます。

しーたす
しーたす
2020年の阪神タイガースのポジション争いは見どころ!

 

今シーズンは外国人が質量ともに豊富です。

この数年使っていた若手野手陣も育ってきており、ベテランとのポジション争いも熾烈になってきそうです。

今年はチーム内の争いにも目が離せません。

 

本記事の内容

・2020年の阪神タイガースのポジションごと戦力分析

・2020年の阪神タイガースレギュラー考察

 

2020年の阪神タイガース投手のレギュラー争い

阪神タイガース 西勇輝

先発投手陣のローテ争い

阪神タイガースはセ・リーグ6球団を見比べても、圧倒的な投手王国といっていいです。

例年投手陣は安定した結果を残してきた阪神ですが、今年も変わらないでしょう。

先発陣においては、一定以上の成績を残せる実力をもった選手が、数多くそろっているのは強みです。

※以下、NPBの個人成績より引用あり

 

 

今年の開幕投手は西勇輝です。

長年タイガースを支えてくれたメッセンジャーがいなくなりました。

2年目ながら、代わりの大黒柱としてエースとして君臨してくれることでしょう。

西勇輝の個人成績

 

 

そして、去年は2桁目前の9勝を挙げた青柳晃洋がいます。

貴重なサイドスローの本格波がローテに1枚いるだけで大きすぎます。

実力を遺憾なく発揮してくれることでしょう。

青柳晃洋の個人成績

 

 

左腕エース筆頭株は、成長著しい高橋遥人がいます。

長らくタイガースの左腕エースとして支えてきた能見がリリーフにいった今、その意志を継ぐものは高橋遥人です。

そして、かつての阪神の大エース井川慶の背番号29を継ぐ男でもあります!

元々肩のコンディショニングに難があり、開幕は絶望的となりましたが、絶対に戻ってきてやってくれるはず!

高橋遥人の個人成績

 

 

高橋遥人が開幕に間に合わない今、岩貞祐太には期待がかかります。

かつては左腕エースに躍り出る勢いも活躍もした選手。

最近はパッとしませんがポテンシャルは十分です。

当面のタイガースの左腕エースを担ってくれることを期待する選手です。

岩貞祐太の個人成績

 

 

かつて実績を残した復活を期す実力者も控えています。

秋山拓巳を忘れてはいけません。

秋山拓巳はコントロール抜群の虎の精密機械です。

2017年には159投球回で16四死球というとんでもない記録を残し、このシーズンは2.99の防御率でエース級の活躍をしています。

フォアボールで崩れることのない安定感抜群の秋山拓巳が復活してくれれば、こんなに頼もしいことはありません。

秋山拓巳の個人成績

 

 

そして、もう1人復活を期す選手がいます。

そう藤浪晋太郎です。

いまやメジャーリーガーの大谷翔平の同世代の、かつての黄金ルーキーです。

誰もが虎の大エースとなることを疑わなかった。

 

そんな藤浪晋太郎も2016年以降はまともな成績を残せていません。

暴投やフォアボールで自滅する様をみて、何度もどかしい思いをしたか。

今年がダメならいよいよ危うくなるでしょう。

 

ポテンシャルだけでいえば、阪神No1であることは疑いようもない。

もし藤浪が復活してかつての輝きを取り戻そうものなら、阪神タイガースの2020年は圧倒的優勝間違いなしです。

藤浪晋太郎の個人成績

 

 

あとは、外国人投手のガルシアとガンケルの2人がいます。

もちろん両方とも活躍してくれれば、嬉しい限りですが、どちらか1人活躍してくれれば御の字です。

むしろ外国人枠のことを考えれば、両方とも活躍しちゃうと誰を使うか嬉しい悩みが生じるレベル。

 

オネルキ・ガルシアはかつて中日ドラゴンズにいたときは、いい成績を残しています。

そのときの状態を出してくれれば申し分ありません。

O・ガルシアの個人成績

 

戦力をみる限り、先発投手陣は一定の質以上の数は十分ですね。

この中で誰が安定した成績を残してくれるのか。

4人二桁投手レベルの活躍をしてくれれば、優勝は硬いでしょう。

 

リリーフ投手陣のレギュラー争い

阪神タイガースといえばリリーフ陣です。

かつてのJFKしかり、伊藤ー遠山ー葛西のリリーフ陣しかり。

この10数年はリリーフ陣は毎年安定しています。

今年の戦力を見る限り、後半になるほど強いタイガースは今年も健在でしょう。

 

 

まず阪神の生きる伝説である藤川球児。

今年で40歳を迎えますが、衰えること知らず。

かつては火の玉ストレートという分かっていても打てないストレートを繰り出し、防御率0点台を叩き出した伝説的投手です。

今になってもストレートは健在です。

 

若手リリーフ陣や外国人投手とも積極的にコミュニケーションをとり、リリーフ陣の精神的支柱となっています。

矢野監督も絶大なる信頼を置くクローザーです。

高齢となり怪我だけが心配です。

藤川球児の個人成績

 

 

左腕の中継ぎエースは岩崎優が担ってくれるでしょう。

2019年度は完全に中継ぎとして覚醒してくれました。

元々毎年安定して成績は残してくれていた選手で、大崩はなく活躍してくれる計算が立つのがありがたい。

岩崎優の個人成績

 

 

外国人リリーフとしては、去年抜群の成績を残したジョンソンが去ってしまい、ドリスも去ってしまいました。

そんななか新しく入団した外国人リリーフがスアレスとエドワーズです。

スアレスは、ソフトバンクで3年間やった実績があり、150km/h後半を出すストレートが持ち味の選手です。

スアレスが藤川球児につなぐ役割を当面担ってくれそうです。

R・スアレスの個人成績

 

 

あとは昨年のジョンソンに似た投手という前評判のエドワーズがどれだけやってくれるかですね。

エドワーズも今の所は期待が持てそうな選手です。

外国人枠の関係上もあるので、最低どちらか1人がリリーフとして活躍してくれれば御の字ですね。

J・エドワーズの個人成績

 

 

あとは、かつての虎の左腕エースである能見が、どこまでやってくれるかですね。

直近の能見をみると、少しリリーフとしては危うい場面が目立っている印象です。

精神的支柱としての役割もあるし、まだもう少し活躍をみたいところ。

今年ダメなら引退もあるかもしれないので、奮起して若手リリーフ投手陣に背中をみせてほしい。

能見篤史の個人成績

 

 

2017年と2018年に中継ぎエースとして君臨した桑原謙太朗に期待したい。

桑原があの頃のような活躍をしてくれれば、中継ぎは盤石になる。

2017年の分かっていても打てない真っスラ(打者の手元で鋭く変化するスライダー)をみせてほしい。

桑原謙太郎の個人成績

 

 

育成ドラフトからの成り上がりピッチャーで、2019年に大活躍した島本浩也には期待したいです。

去年だけで終わってしまうともったいない。

2年、3年と結果を残して初めて、一流の仲間入りが果たせる。

去年と同等とはいかないまでも、防御率2点台〜3点台前半でも十分です。

何とか食らいついていってほしい。

島本浩也の個人成績

 

 

2019年度中継ぎで結果を出した守屋功輝にも、去年だけでは終わらないでもらいたい。

度胸よく勢いで投げる活きの良さが感じられるピッチャーです。

いきなり大事な局面で使われることはないでしょうが、地道に結果を残していってもらいたいものです。

守屋功輝の個人成績

 

2020年の阪神タイガース捕手のレギュラー争い

阪神タイガース 梅野隆太郎

阪神のキャッチャー陣はかなり高レベルの争いです。

正妻は梅野隆太郎で間違いないとは思います。

ただ、それぞれに総合力の梅野、打力の原口、守備力の坂本と持ち味があります。

この3人はどこの球団にいっても、正捕手として働くだけの力をもった選手です。

 

かつてのキャッチャー像というのは、ドカベンの山田太郎のような体格のイメージをもっている人も多いでしょう。

梅野隆太郎はそんなキャッチャー像を覆した次世代型キャッチャーです。

・盗塁もできる俊足

・フットワークで絶対に後ろにそらさないキャッチングスキル

・梅ちゃんバズーカといわれる盗塁をさす強肩

・アマチュア時代に日本代表の4番を担った打力

・矢野監督も信頼を寄せるリード

総合力でいえば、日本現役トップ3に入るキャッチャーといっていいでしょう。

梅野隆太郎の個人成績

 

 

梅野がいなければ間違いなく正捕手を任されていたであろう男。

タイガースの4番も何度か担っている原口です。

去年は大腸がんからの復活に涙した人も多いはず。

ここぞという場面で打ってくれる勝負強さは頼りがい抜群。

今シーズンは代打での出場や、先発投手によって一部任される試合がある起用法にはなりそうです。

梅野から正捕手の座を奪い取るぐらいの活躍をしてもらいたいところです。

現状ではなかなか厳しいでしょうが、梅野が不振になったとしても原口がいるという意味はこの上なく大きい。

原口文仁の個人成績

 

 

守備でいえば一軍レベルの坂本誠志郎もいます。

もし梅野が欠場することになれば、大病からの復帰である原口よりも、坂本が正捕手を任される可能性は大きいでしょう。

守備の安定感があるため使いやすく、監督からの評価もある選手だといえます。

打力も決して捕手の中では低いレベルにはないので、使い続けていけばそれなりに打つ力はもっていそうです。

現状で梅野がいる限り、正捕手を担うことは難しいですが、坂本のような控え捕手がいることは安心できますね。

坂本誠志郎の個人成績

 

2020年の阪神タイガース内野手のレギュラー争い

阪神タイガース 糸原健斗

阪神の内野陣はいい若手〜中堅が揃っています。

ただ昨年はあまりにもエラーが多すぎました。

1年、2年と経験した選手も多くなり、今年は去年ほどまでのエラー数にはならないかと思います。

打力に関しては飛び抜けた選手がおらず、拮抗した実力の選手が多いため、レギュラー争いは熾烈を極めそうです。

 

セカンドのレギュラー争い

阪神タイガースのキャプテンを担う糸原健斗。

糸原は2018年と2019年の2年連続フル出場をしています。

もっとも安定した活躍を期待できる選手です。

セカンドのレギュラーは現状ではほぼ手中といっていいでしょう。

欲を言えばもう1段階上のステージに行って欲しいですね。

3割打つ力は持っていると思います。

糸原健斗の個人成績

 

 

糸原の対抗馬としては、上本博紀がいます。

打力も走力も持ち合わせており、レギュラーあと一歩のところで怪我に泣かされた選手です。

年齢的にも実績的にも糸原には離されてしまった感があります。

実力はあるだけに残念でなりませんが、もう一花咲かせて欲しい選手です。

上本博紀の個人成績

 

ショートのレギュラー争い

ショート争いはもっとも熾烈です。

実力差が拮抗している二人のどちらがレギュラーを手中にするかですね。

現状は左右での使い分けになりそうです。

まず木浪聖也が一歩リードしているのではないでしょうか。

 

2019年はきなちか(木浪・近本)コンビとして、ルーキーとしては十二分に活躍してくれました。

ショートとしては不安定な守備でしたが、今年に入ってからは安定感をみせてくれています。

2年目に大きく飛躍する可能性を秘めている選手で期待大です。

木浪聖也の個人成績

 

 

木浪の同い年のライバルとして北條史也がいます。

ベンチでの声出しには定評があり、選手にも愛されている選手です。

北條が打つとチームは勢いがつきます。

思いっきりの良い打撃が魅力です。

木浪と同じく守備には不安要素がありますね。

北條史也の個人成績

実力差も拮抗してるのでホントにバチバチですね。

どちらがレギュラーを勝ち取るかはシーズンの見どころでもあります。

 

サードのレギュラー争い

サードの争いはマルテと大山の一騎打ちです。

2019年も合格点の活躍をしさらなる活躍が期待できるジェフリー・マルテに現状では軍配が上がっていますね。

最近は守備の安定感もあり、安心してみていられます。

昨年度で慣れた分活躍してくれれば、3割20本程度の成績も期待したくなりますね。

マルテの個人成績

 

 

日本人で4番をはれる素材として大山悠輔には期待をしたい。

ポジション柄これからも外国人がライバルになってくる。

そこを押しのけるには20本近くホームランを打てないといけない。

去年はそれなりの活躍だったけどそれではダメです。

大山が求められているレベルは外国人助っ人を押しのける活躍です。

今シーズンはマルテとボーアの二人とサード・ファーストを争うことになりますが、このままでは終わらないで一皮むけてほしい。

大山悠輔の個人成績

 

ファーストのレギュラー争い

ボーアはバースの再来という期待値先行のいつもどおりの評判を並べられています。

個人的にはかなりギャンブル性の高い選手かなぁとみています。

当たればそれこそホームランを量産できそうなパワーを持っています。

日本の野球に適応できるかどうかですね。

得点力不足の阪神にとって、このボーアがどれだけ本物かに左右されるところは大きいといえます。

計算の立ちそうなマルテと大山がいるので、最低限の保険はありますが、できればボーアにはバースの再来を実現してほしいですね。

ボーアの個人成績

 

2020年の阪神タイガース外野手のレギュラー争い

阪神タイガース 近本光司

阪神の外野陣はセンターの近本、レフトの福留、ライトの糸井がほぼレギュラー確定です。

レフトの福留は球界最年長であり、そこを高山と新外国人のサンズが奪いに行くという構図になるでしょう。

 

センターのレギュラー争い

近本光司は2019年度の阪神にとって嬉しい誤算でした。

まさかここまでの活躍をみせるとは思っていなかったでしょう。

新人王は逃しましたが、ルーキーで盗塁王は立派です。

赤星憲広を思い出した方も多いでしょう。

新人ながら昨年度9本のホームランを打っていることも特筆すべきです。

今シーズンは2番を任されそうですが、赤星よりパンチ力で勝っている近本が2番に入る破壊力は凄まじいですね。

今年も間違いなく活躍してくれそうな予感を漂わせてくれています。

近本光司の個人成績

 

ライトのレギュラー争い

超人の糸井嘉男がいます。

今シーズンはトップバッターを任されるようです。

1番としては申し分のない打力に走力に存分に発揮してくれるでしょう。

怪我さえなければ間違いなく3割15本30盗塁の力は持っています。

1年間怪我なくフル出場してもらいたいですね。

糸井嘉男の個人成績

 

 

おそらく阪神の日本人野手でもっとも遠くに飛ばす才能を持っている。

そう中谷将大です。

日本人とは思えない恵まれた体格と身体能力をもち、2017年には20本ものホームランを量産しました。

期待されていましたがこの2年は鳴かず飛ばず。

今こそ大砲として覚醒してもらいたい夢のある選手です。

中谷将大の個人成績

 

レフトのレギュラー争い

球界最年長の福留孝介が阪神野手陣の精神的支柱です。

日本でトップクラスの成績を残したあと、メジャーに渡った経験値は侮れません。

福留がチームにいる安心感は計り知れない。

若手野手は福留の背中をみて勉強させてもらっていることでしょう。

全盛期の活躍とはいきませんが、今年も最低限の成績は残してくれるでしょう。

福留孝介の個人成績

 

 

その福留を乗り越えるべき存在として挑むのは高山俊です。

ルーキー野手ながら活躍した数少ない選手です。

阪神では一二を争うバットコントロールを持った天才肌の選手。

3割を打つバッティングセンスは持っているはず。

本来なら首位打者争いをしたり、阪神の中軸を打っていなければならないような選手です。

福留が元気なうちに福留を越えてレギュラーを奪わなくてはいけない。

高山俊の個人成績

 

 

外国人が8人いる阪神タイガースは、ジェリー・サンズにとってはなかなか厳しい闘いになりそうです。

2019年度は韓国で打点王をとった実力者。

外野手争いだけでなく外国人争いにも勝たなくてはいけない。

韓国で発揮した実力を日本でも発揮してくれたら心強いですが、果たして日本でうまくやれるかどうか。

J・サンズの個人成績

 

まとめ【2020年の阪神タイガースの展望】

阪神甲子園球場

いやーいよいよプロ野球が始まりますね。

毎年この時期はワクワクします。

野手のレギュラー争いが熾烈で、誰がレギュラーを取るか見ものですね。

 

2020年は戦力としても十分優勝を狙える状況です。

2020年の阪神タイガースはやってくれるでしょう。

この数ヶ月スポーツを楽しめなかった分、存分に楽しんでいきましょう。

 

それでは、また!